世界をリードするロボットデザイナーの松井龍哉先生をお招きして、今年も先端技術ワークショップを開催しました。講義–フィールドワーク–2日目のディスカッション、コンセプトワーク後、5日後のプレゼンテーションを目指して調査、設計、システム構築、モデリング、パワーポイント制作などをこなさなければならず、学生にとっては気を抜く暇もないワークショップとなる。

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平安京建都の際に王城の地を護るべく巨大な将軍の埴輪が埋められたという将軍塚。 ここには青連院門跡の別院、青龍殿があり昨年京都市内を一望できる大舞台が完成、吉岡徳仁氏の「ガラスの茶室」が展示されている。 松井先生より「この場所で機能するロボットを計画せよ」という旨のお題が出た。

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連日の猛暑日だったが、この時間だけ(恵みの)薄曇り。強烈な光線による反射が無くなった茶室は、透明度を増し周囲にとけ込んだ。〜耳を澄ますと鳥の声や風に揺れる木々の音のみが響き渡る。 学生たちは茶室内部やベンチに使われている「ウォーターブロック」に着目したようだ。

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次に向かったのは下鴨神社。平安京の原風景が残っているといわれる糺の森を抜け、御手洗川の水源へと出る。

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最後に向かったのは上賀茂神社。 ここにも御手洗川が豊富な水量をたたえて流れる。 〜これで1日目が終了。

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2日目は情報の整理・分析とコンセプトワーク。何度も問題を書き出し製品コンセプトを作り上げてゆく。この結果、「水」をキーワードにしたもてなしのロボットを提案することになった。

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コンセプトが決まり残り5日。それぞれが作業を分担し、頻繁に細かい打合せを挟む。次第に提案の姿が見えてくる。

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いよいよプレゼンテーション当日。歴史や人々の行動分析に触れながら次第に核心へと入ってゆく。打ち水の作法や、ドライミストを中心に拝観者の邪魔にならぬように静かにもてなす、同時にセキュリティーや安全にも気を配るロボットだという。

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最後は世界中の観光地にも適用が可能であるとシミュレーションする。モダンデザインを踏襲したものになっている。 松井先生より講評と、ディーターラムス氏の「良いデザインの10原則」に照らしあわせてデザインを検証する。

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提案のタイトル(商品名)「はMIZU」。短い時間の中で何とか完成にこぎ着けられたようだ。学生たちにはとても良い経験になったのではないだろうか。

松井龍哉先生のご指導の下でデザイナーとしての自覚に触れることができたのではないだろうか。
Facebookページでも詳しい報告をしていますのでよかったらご覧ください。